会計と経済性工学を勉強しよう その6

株式会社の仕組みは18世紀末からはじまった産業革命で飛躍的に発展していきます。産業革命により、産業の中心となる工場設備や鉄道施設といった固定資産の建設には巨額の資金が必要となりました。多くの人々から資金を集めることができる株式方式は最適なし…

会計と経済性工学を勉強しよう その5

さらに、前回のケースの続きです。売上高 1000万ポンド 費用 510万ポンド 利益 490万ポンド「ひとり70万ポンドにしかならないじゃないか。でも、新しいやつが入るんだったら、とりあえず最初の出資した金の700万ポンドは手をつけずにおいて、…

会計と経済性工学を勉強しよう その4

師走の諸事情ですっかり忙しくなかなか更新できません。 とりあえず、ノルマのコラムを載せたいと思います。では、前々回のケースの続きです。「随分とあてがはずれたぜ。」チコはぶつぶつと文句を言う。横ででぶっちょのハーポもうなずく。 2回の航海が終え…

会計と経済性工学を勉強しよう その3

財務諸表と株式会社の成り立ちについてお話したいと思います。 前々回でも記載したとおり、貿易会社が株式会社の始まりです。一方会計の基本は複式簿記であり、イタリアではじまったと言われています。15世紀にイタリアのパチオリが体系的に整理したのがはじ…

会計と経済性工学を勉強しよう その2

前回は概念を説明しましたので、ちょっと具体的な事例でもうけるということをイメージしてみたいと思います。新大陸が発見され、貿易で一山当てようという輩が集まってきた。 人集めのうまいチャップリン、金儲けには万事抜け目がないチコ、ハーポのマルクス…

言葉が通じない

欧州にいると言葉が通じない場面は本当にたくさんあります。英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語・・・、本当にたくさん言語があり、電化製品などを買うといくつかの言語で併記された分厚いマニュアルが付いてき…

2012年第46週

今年はロンドンオリンピックもあり、日本のがんばりが感じられる一年でしたが、最近の日本はすっかり元気を失くしているような気がしてなりません。 世界でがんばっている日本人の活躍を紹介することで、みんなが元気になっていくことを思いつきました。ニュ…

会計と経済性工学を勉強しよう その1

企業で働く人にとってもうけることは大切です。まずは、もうけることに関する基本的なスキルについて、今回からとっかかりになる知識をお伝えしていこうと思います。“Going concern” 企業は長期的な利潤拡大を目的として存在します。“Going concern”を前提に…

欧州の黄葉

私が駐在していた国は日本よりは北の方でしたので、紅葉はありました。もっとも欧州はイタリアのローマと東京がほぼ同じ経度にあるので、基本的には日本より北になる国がほとんどです。 欧州の場合、紅い色の紅葉は少なく、イチョウやプラタナス、マロニエと…

中島みゆきのファイト

中島みゆきはデビューのとき、つまり「時代」の頃から聞いています。本当に息の長い歌手で素晴らしい歌をヒットし続けていますが、初期の頃の方が好きです。 また、オールナイトニッポンなどのラジオのパーソナリティも大好きでした。 深夜ラジオの投稿の中…

MBAで何を学ぶか その3

「ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門」 MBAをもう少し詳しく学ぶためには、早稲田大学ビジネススクールが書いた「ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門」がお奨めです。本を売る構成上仕方がないのですが、「戦略」が前半に書かれ、「オペレーション…

MBAで何を学ぶか その2

4つの主なカテゴリー MBAでは、前回のコラムで書いたように、「戦略」、「リーダーシップ」、「マネジメント」、「スキル」という4つの主なカテゴリーで学んでいきます。今までのビジネス書の主流は、戦略とリーダーシップという2つに力点が置かれていまし…

イベントのときのおはぎ

お弁当のおかず?として思い出すのは、大きくなってからはエビフライですが、小学生時代はおはぎでした。 母が好きだったからかもしれませんが、遠足などのお弁当には海苔巻きのおにぎりに加えて、おはぎが入っていました。よく考えたらお弁当にはあまりない…

ショーケンもしくは「大阪で生まれた女」

ショーケン版の「大阪で生まれた女」が好きです。単純にこちらの方がキーがあっていてカラオケで歌いやすいからですが、ショーケン(萩原健一)といえばやはりライブがすごいという声につられてユーチューブで見てみました。これがやっぱりすごい。 ちょっと…

カラヴァッジョ

イタリア人のバロック画家で光と陰の対比が際立った画家です。光と陰により描かれる人物の圧倒的な存在感は本当に見る人の心をわしづかみするという印象です。今回紹介するのは、「洗礼者ヨハネの斬首」です。これはマルタ島のヴァレッタにある聖ヨハネ准司…

古民家活用と古本喫茶・貸本喫茶

最近古民家を活用したカフェや飲食店が増えてきました。今まで古い建物はなかなか利用のできない負債のような扱いでしたが、資産として活用できれば資源の有効にもつながるのではないかと思います。日本は不動産では随分資産の蓄積もあり、いろいろな地域で…

MBAで何を学ぶか その1

本日で50日目となりました。 ちょうど「考えること」シリーズが一段落しましたので、新しいシリーズに入って行きたいと思います。 そもそもこのブログの目的は若手のビジネスマンを応援し、日本を元気にしていきたいということでした。その原点に立ち返って…

考えろ、考えろってどうしたらいいの? 意外と知らない「考える」技術15

言葉を大切に 「考える」ことについて自分なりの考察を述べてきました。 最後に伝えたいことは言葉を大切にするということです。白鳥さんの「頭がよくなる思考術」でも記述されておられますが、「考える」という行為は言葉を介して行われます。言葉をいかに…

正倉院展

今日は正倉院展に行ってきました。 毎年というわけにはいかないのですが、日本に帰ってきてから、チャンスがある年には見に行くようにしています。今年の目玉は下の瑠璃杯でした。今日は正倉院展に行ってきました。 毎年というわけにはいかないのですが、日…

三国志読み比べ

今最も読みたい本は宮城谷昌光氏著の「三国志」です。吉川英治氏の三国志を若い頃から愛読しており、陳舜臣氏の「諸葛孔明」も大好きでしたが、北方謙三氏の三国志を読んでから、違った視点の三国志を読むのも面白いなと思っています。 宮城谷氏は中国史に精…

教会になぜ絵画が多いか

欧州の教会を回るとたくさんの絵画に圧倒されます。アッシジなどは教会の壁に漆喰で絵が描かれており、有名なフランチェスコの生涯を描いた絵が並んでいます。 日本人は識字率が高いことや漢字という表意文字であるため、文字を見るだけで理解ができますが、…

考えろ、考えろってどうしたらいいの? 意外と知らない「考える」技術14

重要な感度分析 考えることの比較すべき点を一種の数式に模して、変数化・定数化という概念で考えればよいということを主張してきました。 このような考え方にしたがって結論を出したとき、必ずやって欲しいことがあります。それは感度分析です。 感度分析と…

ルパン3世

前回の「今週のお題」のアニメではカリオストロの城を選びました。ということで、マイ・フェイバレット・ソングスもルパン3世を選んでみました。 ルパン3世といえば、やはりチャーリー・コーセーのエンディング。これが最高の曲だと思います。いつ聞いても…

トスカーナのTボーンステーキ

海外駐在をする上で重要なことは? という問いのひとつの回答として、「なんでも食べられること」をあげたいと思います。海外での楽しみのひとつは、日本ではなかなか食べられないものを楽しめることがかなり占めるのではないかと思っています。好き嫌いがな…

中古タンカーを利用して植林船を作る

環境問題の研究をしていたとき、「いかに熱帯雨林を守っていくか」から発想したアイデアです。植林がひとつの活動ですが、植生を考えるとその地域の植物を育てて植樹していかないと生態系を乱します。苗を効率的に育てる場も必要です。 一方で、大型の中古タ…

考えろ、考えろってどうしたらいいの? 意外と知らない「考える」技術13

ものさしとしてのフレームワーク ものさしとしてのフレームワークについて述べます。フレームワークとは、ウィッキペディアによれば、開発・運用・意思決定を行う際に、その基礎となる規則・構造・アイデア・思想などの集合のこと。日本語では「枠組み」など…

カリオストロの城

今週のお題「好きなアニメ映画」たぶん多くの人が上げると思いますが、ルパン3世の「カリオストロの城」ですね。 ルパン3世は子供の頃もっとも好きなアニメで、とにかくヨーロッパの風景の美しさに惹かれました。実際駐在をして、車で走っていると、これは…

フェルメール2

今回も前回に続きフェルメールを紹介します。 人物画は女性画が多いのですが、あえて地理学者を選びたいと思います。 占星学者と対の作品ですが、こちらの方が色鮮やかで、光の美しさを感じる作品です。

考えろ、考えろってどうしたらいいの? 意外と知らない「考える」技術12

比較して評価する尺度、基準 前回はものさしとして、いわゆる分類としての手法、共通化と差異化を述べてきました。 今回は比較して評価するという観点から自分なりの尺度、基準をどのようにしていくかという観点から述べたいと思います。まずものさしとして…

プライベート製本サービス

前回に引き続き、電子書籍からのアイデアです。 電子書籍がいよいよ本格化してきました。 読書好きにとっては、相反する2つの思いがあるのではないでしょうか? 本を置く場所や必要な本をすぐに検索したいと思ったとき、やはり電子書籍は便利。どこにでも小…