言葉が通じない

欧州にいると言葉が通じない場面は本当にたくさんあります。英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、イタリア語、スペイン語ポルトガル語・・・、本当にたくさん言語があり、電化製品などを買うといくつかの言語で併記された分厚いマニュアルが付いてきます。EUの基準によれば、様々な政治的な会合の基本は英語かフランス語が共通語になるのですが、勿論しゃべれない人は多く、通訳が必要になり、多数の言語が飛び交うことになるそうです。
旅行ひとつでも田舎に行けばその国の言語しかしゃべれない人が多く、勢いボディーランゲッジとその人の表情から想像でコミュニケーションしていかざるを得ません。欧州では、言葉はなかなか通じないということを肝に銘じて生活する必要があります。仕事でも同様で、オーラルのコミュニケーションではどうしてもお互いに誤解が生じることが多く、その意味で電子メールの普及はミスコミュニケーションや意図的なサボタージュを避けるうえで本当に有用な道具でした。

言葉が通じなかったことで一番困ったのは南イタリアに旅行中、子供が病気になり緊急入院しなければならないときでした。医者も含めてイタリア語しかできず、ひとりの医者だけ極めてブロークンな英語しか話せませんでした。結局、在イタリアの日本大使館の方に電話して通訳してもらい、なんとか難を逃れましたが、携帯の電話代が通常より一桁違う金額になったことを覚えています。