正倉院展

今日は正倉院展に行ってきました。
毎年というわけにはいかないのですが、日本に帰ってきてから、チャンスがある年には見に行くようにしています。

今年の目玉は下の瑠璃杯でした。

今日は正倉院展に行ってきました。
毎年というわけにはいかないのですが、日本に帰ってきてから、チャンスがある年には見に行くようにしています。

今年の目玉は下の瑠璃杯でした。

今年はガラス関係が多く、カラフルでした。日本は鎌倉時代以降の侘び寂びの影響からか美術品や建築物はモノトーンの印象が強いのですが、実は日本人はかなり色彩色好きで、色にも敏感だった文化ではなかったかと思っています。
今回の出展物でのお気に入りは、紫檀小架 [したんのしょうか]、紅牙撥鏤撥 [こうげばちるのばち]、紫檀金銀絵書几[したんきんぎんえのしょき]といったところです。
まだ、11/12まで期間がありますので、是非見に行ってください。

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2012toku/shosoin/2012shosoin_index.html

日本の伝統色というのも最近の興味です。例えば、玉虫色というとなんとなく、よくわからないにごった色のような印象ですが、実際は極彩色で見る角度で色が変わるというのが玉虫色の特徴です。正倉院展によく出てくる出展物に玉虫厨子というのがあるのですが、再現すると本当にきれいな入れ物です。

実際の玉虫は下のようなきれいな羽根を持った虫です。

これ以外にも「あさぎ色」というのも言葉の印象と色が異なる色だと思います。(というか、私自身が誤解していたのですが)
黄色系ではなくきれいな青色です。浅黄色というのもあるようですが、着物とかではこちらの浅葱色が一般的です。