考えろ、考えろってどうしたらいいの? 意外と知らない「考える」技術6

考えることの範囲
考えることの範囲を意識するのが第一の基本であるということを最初に説明しました。
ビジネスにおいては、状況は常に変化し、影響を与える要因は多数あります。まずは、考えることの範囲を決定するとっかかりとしては、時間軸と地理軸の2つを明確にさせることです。

例えば、ある事業の売上高の推移を見てそこから事業の状況を把握したいとき、どの範囲まで遡って時間的な線を引くのかは非常に重要な要素となります。
最近では、リーマンショックの2008年以前と以後では同列で議論できないことが多いのではないでしょうか?このような極めてインパクトの大きい事象をどのように処理していくのかは物事を考えていく上で大切です。
ある程度傾向みたいから5年にしようかといいうような安易な進め方ではなく、問題を解決するためにどのような範囲で考えることが大切かをまず意識してみてください。

また、その事業の地域的な重点化をどこに置くかということを決めるのであれば地域別の売上高も大切な要素となります。地域の区分の仕方も必ずしも学問的に大陸別にする必要はありません。今会社として中国に重点化しようという考えがあるのであれば、中国とその他アジアという分類で見ることです。

仕事とは結果を出すまでの一連のプロセス
仕事とは結果を出すまでの一連のプロセスであり、結果を意識しないプロセスは結果が生み出せない分析や資料作りにつながります。それは仕事ではなく作業です。
結果を出すための意識を持てるかどうか、それが仕事と作業を区別する境目となります。